2025年9月20日の土曜日、滋賀県長浜市にある「社会福祉法人 青祥会 南長浜地域包括支援センター」様が主催となって行われた「西黒田地区認知症高齢者等見守り声掛け訓練」にアーバンテックもiTSUMO(いつも)3を携えて参加させていただきました。主催者の皆様、参加された皆様、ありがとうございました。
この訓練には前年も参加させて頂いたのですが、今年はさらにパワーアップ!参加者も増えて活気のある訓練となりました。
このお話し自体は、地域包括支援センターから直接お誘いを受けた訳ではなく、地元の福祉用具店様でイツモの取扱のある「ケアサポートおうみ」様からのお誘いで、「徘徊訓練のような形で地元の方々も一緒に見守り声掛け訓練をしますので、GPS端末のあるiTSUMO(いつも)3を持って来て参加してもらえませんか?」というものでした。
参加された方々は70名ほどいらっしゃったでしょうか、とても大規模な訓練です。
訓練内容は、三班に分かれて行われます。
1つはiTSUMO(いつも)のGPSを持って徘徊されている人を探す班、
2つめの班は徘徊されている人の写真などの詳しい情報だけが分かっている班(GPSは無し)
3つ目の班は情報がもの凄く少ない班(GPSも無し)
この3つの班が、其々、別の徘徊者を見つけ出すというものです。

見守り声掛け訓練の見つ出す方の情報
途中、目撃情報(ヒント的な事)は設置されている本部から連絡が入る仕組みで、徘徊者を発見したら直ぐに本部に連絡を入れる。
というものでした。
規定の時間内に探し出せなかった場合はそのまま戻って来る。という内容です。
アーバンテックからは永田と山中が参加、永田はGPS班に入り機器の扱い方・見方をレクチャーし、一緒に捜索に加わらせていただきました。

見守り声掛け訓練スタート(iTSUMOのGPSを持った班)

iTSUMO(いつも)のGPSの情報をもとに対象者を探しています
ちなみに山中は本部に残り、GPSの移動具合を本部に残っている皆様と一緒にスクリーンを見ながら説明をしていました。
結果から言うと、GPS端末を持っている班は捜索開始からおよそ15分で徘徊者を発見!
もう一つの班は詳しい情報と途中に入る目撃情報で約20分後に発見!
残る一つの班は結局発見できずに戻って来ました。

見守り声掛け訓練後の振り返りの時間
全員が戻ったあと、参加者全員で訓練を振り返りそれぞれが感想を述べていきました。
感想としては、「やはりGPSがあると居場所がわかる、早く探せる、安心」といった声が上がっていました。
ただしこれには地元のネットワークがやはり必要で、GPSと地元のネットワークとのつながりで目撃情報や声掛けなどがあればもっとスムーズに対処できる!
といった感想が聞けました。
iTSUMO(いつも)3のGPSで居場所はわかるものの測位間隔が5分に一回なので、「近くまで近付いてから発見までが少し時間がかかる」という意見もありました。
声掛け方法も非常に重要で、「怖がらせない・相手を尊重して話す」など、慎重に声掛けをする必要があります。
みなさん、しっかり実行されていました。
私の感想としては、「こんなに熱心な方々がいる地域で徘徊があっても、きっと徘徊するご本人やその家族さんは安心感が違うだろうな‥」というものでした。
それぐらい参加されてる方が一生懸命で、参加させて頂いているメーカーとしての私達ももの凄く嬉しくなり、胸が熱くなりました。
こんな地域が日本中にたくさん増えることを心から願っております!

資格:介護福祉士・介護支援専門員・福祉住環境コーディネーター2級
措置時代から介護業界で働き(アラフィフ)、介護保険制度施行後もずっと介護現場に携わってきている。特別養護老人ホーム・有料老人ホーム・グループホーム・通所介護(デイサービス)・小規模多機能型居宅介護・居宅介護支援(ケアプランセンター)・福祉用具貸与での勤務経験を有し、介護事業所の立ち上げに数件参画。
現在は福祉用具の企画コンサルタントとして、新商品の開発などに携わる傍ら、これまでの介護現場の経験をもとに、介護の楽しさややりがいなどを伝えていきたいと考えている。
研修:認知症介護実践者研修・認知症実践介護リーダー研修・認知症対応型サービス事業管理者研修