昔は「問題行動」と呼ばれていましたが、「誰目線で見た問題なのだ?」ということでBPSD(周辺症状Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia)という呼び名に変わりました。具体的には、暴言や暴力、興奮、抑うつ、不眠、昼夜逆転、幻覚、妄想、せん妄、徘徊、もの取られ妄想、弄便、失禁などで発現し、どの行為も介護されているとものすごく大変なことです。
しかし、認知症にはほぼ間違いなく付随してくる行動なので、どうしてこの発言を少なくするかということが介護のキーワードになっているわけです。
では、実際どういう状況でBPSDが発現するかといえば、周りの人・ものなど環境とのかかわりの中でおこります。つまり、かかわりが良好であれば少なくなるものなので、どうかかわるのかが重要なわけです。
優しく介護する 言葉では簡単ですが、実践することは大変難しく、介護の専門家にどうつなぎ、どうサポートを受けていくのか。まずは認知症の理解をもっと広げていかないといけないと思います。