iTSUMO(いつも)は約5年前に誕生しました。当時から高齢者の徘徊は大きな社会問題になりつつあり、私は解決策には靴に取り付けるGPSしかない!と考えていました。
とはいうものの、そんなものを開発できるわけもなく、当時のGPSは大きな物で、とてもじゃないですが靴に取り付けることができるサイズではありませんでした。
そんな中、NTTドコモが児童の誘拐防止対策用にとGPS端末を発表しました。これがiTSUMOの原型です。すぐにNTTドコモに連絡し趣旨を伝えました。その結果、全面協力していただけることになり、追加機能(徘徊の方に使用できるような)もできました。
さて、いよいよ実機でテストとなり、約1年 いろんなパターンを試し、エラーの連続で気が滅入りそうになりながら、機器の理解を深めていきました。
また、iTSUMOも当初は靴底での使用を想定していました。でも、実験すればするほど故障が発生し、現在の靴の甲に取り付ける方法に落ち着きました。結果、初期費用無しでご利用いただけるようになりました。
同時に、介護保険で利用していただける仕組みにするため、多くのハードルをクリアしいよいよ準備万端!お客様にお届けすることができました。
しかし、当時はまだ市場に同様の機器はなく、現場からは冷たい視線が・・・。
取り扱っていただける福祉用具店もみつからず、やむなく自分たちで事業所番号も取得し「アーバン福祉用具」としてスタートしました。
今では全国でたくさんの福祉用具店が取り扱っていただけるようになり、事業所名も福祉用具がついているとややこしいので「アーバンテック」に変更しました。
名称は変更しましたが、その理念は当時から変わらず「徘徊もiTSUMOつければ散歩かな」というキャッチフレーズのように、認知症の方も自由に散歩できる社会を目指しています。