ヨーロッパでは介護が進んでいると言われます。そのヨーロッパで早くから言われているのが「抱えない介護」です。そもそも抱える場面ってどんな時だと思いますか?
歩いて移動できる方を抱えると言えば、そう「お姫様抱っこ」くらいですね。
介護の場面での「抱える」は歩くことが難しくなった方が、例えばベッドから起きて車いすに乗りたいなあという時です。
人の体は大体50から60キロあります。介助するほうも同じくらいです。米俵が30キロですから、その倍近い重量を上げることになり、しかも米俵よりも持ちにくい(やわらかいので)わけです。
そこで、日本では柔道の精神?柔よく剛を制すで体を上手に潜り込ませて介助するなどの技術が発展しました。しかし、これはかなりテクニックが必要で、基本ができ、応用ができないと使えない「技」でした。
そこで、ヨーロッパから来た「抱えない介護」を日本でも本格導入となったわけです。それに乗っかったのが安倍さんで、ロボット技術を利用してなんて言うものだから、メーカーさんは我先にとロボット開発が始まりました。
正直、まだまだロボットで解決とは言えない状況ですが、今後きっと抱えない介護が一般的になると思います。私は、ロボットはロボットでも、からくり人形のようにゼンマイ式とかでアシストしてくれるロボットが日本的でいいなあと思います。