ヒヤリハットという言葉を聞いたことがあるでしょうか?介護の現場ではわりと一般的で、介助中に「ひやっ」としたことや「はっ」としたことを報告書に記載し、職員間で共有し、再発防止策の立案などを行います。
ハインリッヒの法則というものがあり、1件の重大事故が発生したときには29件の軽微な事故が潜んでおり、300件のヒヤッとする異常が存在するといいます。
このため、ヒヤリハットを精査していけば、29件の軽微な事故も1件の重大事故も未然に防ぐことができる可能性があるという考え方です。
ただ、実際の現場では、始末書のようにとらえ、報告することを嫌がったり、実際に上がった報告書をきっちりと精査していないために、書くだけ無駄のように思われている場合もよくあります。
しかし、本当は、このヒヤリハットが介護現場のアキレス腱なんです。
鍛えれば強靭な現場になるし、鍛えなければいざという時に切れてしまい訴訟問題になったりしてしまいます。 結局は、介護職員一人一人の気持ちのあり場所で、その介護現場の善し悪しが決まってしまうということですね。