私の介護経験の中で、思い出しただけでも鳥肌が出るほどのゴミ屋敷のことを書きます。お食事中の方はごめんなさい。
その方のお家は、古民家でご主人と奥様の二人暮らしでした。ご主人が障がいをお持ちで、立位の保持(立っていること)が難しく、家の中では這って移動されていました。
玄関を開けると、まず感じる強烈な尿臭。どこで靴を脱ぐのかわからない玄関。1年間洗濯してないんじゃないかと思う色をした服を着てお二人が出てこられます。
現代によくある、ものにあふれたゴミ屋敷 ではなく、昔ながらの節約した生活なのにゴミ屋敷というのが印象的でしたね。
実はその方デイサービスのご利用者なのですが、お迎えの前日には必ずヘルパーさんが入り、洗濯を行い、外へ着て行ってもはずかしくない服を用意し、当日も朝のお迎え前にヘルパーさんが身なりを整えてから行きました。(そうしないとほかのご利用者が怖がるので)
結局お亡くなりになるまですこしだけきれいになったゴミ屋敷でしたが、すごく笑顔の素敵なご主人で、デイサービスも大変楽しみに来られ、お風呂で鼻歌を歌っておられた姿が今でも思い出します。 その方にとって必要とか、使いやすいとか、そんなことを一緒に考えるサービスが大事だなと思いました。(清潔は確保しながら)