わたしが子供のころ(40年近く前)は「要介護者」と「重病人」がほぼイコールで見られていたんじゃないかと思います。もっと言えば「認知症の人」と「犯罪者や廃人」もそんな目で見られていたように記憶をたどると感じます。今考えると恐ろしい話です。
それが「介護」や「認知症」という概念が確立したことで専門職生まれ、それぞれが誇りをもって仕事できる環境になりました。当事者の方も生き辛さが少しは和らいだのではないかと思います。
最近では「コロナ」と「昔のペストのような大量に死者が出た感染症」がイコールで見られていました。しかしこれも、研究が進み徐々にそこまで怖い病気ではなくなりつつあります。
結局は「無知」が差別や誤解を生み、研究が進めば雪が解けるように世間になじんでいく、そんなもんじゃないかなと考えます。
まだまだ認知症に対しての世間の目は温かいとは言えない状況もあり、徘徊についての理解も少なく、警察に保護願を出したときでも「嫌な顔をされる」こともあるといいます。
iTSUMOのGPSの理解が進めば、認知症・徘徊についての理解も進み、もっと温かい世間にかわっていくはず と考え、日々発信を続けています。
つまりすべてのもの・ことは「原因」と「対策」がわかれば「怖いもの」ではなく「共存可能」になるということです。
これは、小学生の時に学校で初めて友達ができたときの感覚に近いと思います。(覚えています?不安いっぱいで登校し同級生から初めて声をかけられた時のドキドキを)・・・書きながら、わたしの時の感覚はよみがえってきませんでした・・・。
ともかく「知らない」から「知っている」になるには努力が必要で、みんなが「知っている」になれば差別や誤解は少なくなるという事です。
そのために、わたしは認知症・徘徊について発信を続けますし、これを読んでくださった方も、自分の方法で発信をしてほしいと思います。
きっと誰かのためになっていると思います。