認知症GPS運用時のダメ五原則とは?

GPS端末は万能ではない・・・
近年、認知症の方々の徘徊対策と自立支援のために、GPSを活用した見守りシステムが注目されています。特に、iTSUMO(いつも)のGPSは、多くのご家庭や介護現場で導入されています。
しかしながら、技術の進歩に伴い、「機械任せ」になりすぎてしまう危険性もあります。
そこで今回は、認知症徘徊GPSの運用における避けるべき「ダメ五原則」について解説し、より良い見守りのあり方を考えてみたいと思います。

1.充電を怠ってしまうこと

GPS端末の導入時に、一番気を付けないといけないことが、運用時のバッテリー切れになります。
いざ使いたいという時にバッテリーが切れているとGPS検索をしても位置情報が取れません。

iTSUMO(いつも)の場合は、バッテリーの充電忘れを防止するために以下のような提案をさせて頂くことがあります。
・毎日決まった時間に充電する習慣をつける
・充電する役割を決めておく
・介護サービスにお願いする(デイサービスやヘルパーさんなど)

2.装着位置が変わること

GPS端末は持ち出していただけないと意味がありません。しかし、衣服のポケットなどに入れて運用すると、シャツやズボンなどその日によって違うものを身につけられると、持ち出されずに外出する可能性が非常に高いのでリスクが発生します。
そこで靴・ベルトなど外出時に身に着ける可能性が高い場所に装着してもらうようにしています。

iTSUMO(いつも)の場合は、導入いただく時に福祉用具店の担当と装着位置についてしっかりとご相談いただいてから運用を開始しています。

3.機械任せにしてしまうことの危険性

GPSシステムは、確かに便利で効果的なツールです。しかし、使いこなすにはルールをしっかりと理解し、頼りすぎることがないようにしないと、本人の尊厳や自立心を損なう恐れがあります。例えば、GPSで常時位置情報を確認するなど、本人の声や意志を無視した見守りになってしまうケースです。技術はあくまで補助であり、最終的な判断や対応は人間が行うべきで、決して監視のためのツールではありません。

iTSUMO(いつも)の場合、説明・設置・設定を地域の福祉用具店が行い、デジタルとアナログの共存がiTSUMOを使いこなす唯一の方法であることをご家族に理解してもらってから納品させていただいています。

4.一方的な監視になってしまうこと

次に、「監視」だけに偏った運用も問題です。本人のプライバシーや尊厳を尊重しながら、必要なときにだけ情報を活用するバランスが求められます。過度な監視は、本人の自由や安心感を奪い、逆に不安やストレスを増やす原因となります。監視されていると本人が感じると、余計にそこから逃れようと外へ出ようとしたりする場合もあり、ご家族がゆったり過ごすということがとても重要です。

iTSUMO(いつも)の場合、例えば必要に応じてエリア設定を行い「散歩」エリアから「徘徊」エリアに出たときにだけお知らせをするなど、ご家族や本人の日常生活にできるだけ干渉しないような設定を行います。

5.過信してしまうこと

最後に、過信してしまうことも避けるべきです。GPSは非常に便利なツールですが、万能ではありません。電波状況やバッテリーの消耗、誤差などにより、位置情報が正確でない場合もあります。
また、実際に徘徊がおこったときにも「位置がわかる」だけであり、お迎えはご家族がいかないといけません。
そのため、「GPSだけに頼る」のではなく、他の見守り手段やコミュニケーションも併用し、総合的な見守りを行うことが重要です。
iTSUMO(いつも)の場合、役割分担を関わる全ての方と相談して決め、それぞれが少しずつ役割を担うことで、大きな負担になることを避け、みんなで見守るという意識付けを行っています。

まとめ

これらの「ダメ五原則」を踏まえ、認知症の方々の尊厳とご家族の安心を両立させる見守りのあり方を模索することが求められます。GPSなどの技術はあくまで補助として活用し、本人の声や家族・介護者の配慮を忘れずに運用することが、より良いケアにつながるでしょう。
iTSUMO(いつも)はそんな「やる気」のあるご家族をサポートする機器です。決して一人で抱え込まずにみんなでシェアして安心介護を行っていきましょう!

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