イギリスで提唱された言葉で、パーソン(人)センター(中心)ケア(介護)で、ご利用者を中心にして、もう一度介護を見直してみないか?という提案です。
今では、わりとそういった類の言葉は耳にするようになってきましたが、提唱された1980年代では、まだまだ介護という概念も固まっていない時代でしたので、先を行く考え方でした。
さて、実際の介護現場で、パーソンをセンターにおいてケアができているのか?これは日々検証する必要があるのですが、じつはまだまだできていないのが実態です。
もちろん、わがままをすべて聞くという意味ではありませんので、傍若無人なご利用者に召使のような介護士というイメージではありません。
特に施設などでは集団生活を行う以上、取り決め(ルール)は存在します。それは守っていただくことが原則で、それ以外の自由であったり、やりたいことへのサポートであったり、その人がこれまで暮らしてきた生活のイメージを大事にする姿勢が介護する側には必要なのですよ。ということです。