介護福祉士について

私は介護福祉士10期生です。というと、古い!と思われるか、あれ?それくらいしか歴史がないの?と思われるか、是非後者であってほしいですが、1987年が第1期なので、まだまだ歴史の浅い資格なのです。

ちなみに、看護師は1915年「看護婦規則」まで遡りますので、歴史の深さは全く違います。しかも、看護師は業務独占と言って、例えば注射などは看護師しかできません。

それに対して、介護福祉士は名称独占と言って、業務上の専門性は明確に示されていません。(自宅で家族が介護をできるのはそのためです)

そのため、当時から「介護福祉士は意味があるのか?」という議論がされてきました。

しかし、私は言いたい。今、国では訪問介護(ホームヘルパー)を介護福祉士以上にしようとしていますが、そういうことではないのでは?と

私が学んだことは、介護福祉士は「介護士」ではなく「福祉士」であるということです。つまり、要介護者に対しての専門性を発揮してよい介護を行うのが介護士とすると、要介護者を取り囲むいろいろな方や物や制度を調整して、より良い介護ができる環境を整えることが介護福祉士の本来の仕事ではないのかと。

でも、今やその役割はケアマネジャーに充てられており、余計に影の薄くなった介護福祉士という国家資格を存在感を出すためだけに無理やり専門性を付けていっているように思います。

本来の介護福祉士像に近づける日は来るのでしょうか・・・。

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