認知症徘徊でGPSを導入する前に・・・
GPSは認知症の徘徊対策にはとても有効なのですが、使いこなせないとただの箱になります。
1.どこにGPSを所持してもらおうか・・・
GPS端末はとても小さいのですが、認知症のご利用者様に常に持って出てもらうことが難しく、(忘れてしまって持って行ってくれない)必ず持って外出してらえるような設計や工夫がされているGPS端末を選ぶことが重要です。
iTSUMO(いつも)は、専用のカバーが付属しており、今履いている靴の甲に取り付けることができます。
2.誰がスマホ等で探そうか・・・
GPS端末はそれ単体では使用できず、スマホなどで情報を受け取ることで初めて位置情報がわかります。そのため、スマホなどを操作できる方が必要になります。ご家族のだれがGPSで位置検索をするか、またはご家族全員でGPSで位置検索をするかなど、誰がスマホで探すかを決めておくと探すときもスムーズに探せます。
iTSUMOは専用アプリを開発しており、スマホ操作に慣れていない方にも直感的に使えるようにしています。
3.誰が充電をしようか・・・
GPS端末は充電式ものもがほとんどで、機種や使用環境によって持ち時間は変わりますが、充電は必ず必要です。誰が充電を行うのか予め決めておく必要があります。
iTSUMOは介護保険併用のため、ご家族だけで充電が難しい場合、サービス事業者(デイサービスなど)にお願いして運用することも可能です。
4.誰が迎えに行こうか・・・
GPS端末で分かるのは位置情報だけで、誰かがお迎えに行かないといつまでも保護できません。そこで、誰がメインでお迎えに行くのかを決めておくと良いでしょう。
5.そもそもGPSについての知識は・・・
GPS端末の精度はピンポイントという誤解が多いのですが、実は誤差があります。それはGPSは宇宙との交信により位置情報を取得するため、空が見える状況(できれば360度)でないと正確に位置を取得できません。しかし現実では壁があったり木があったりと、遮蔽物がある中で測位することになります。
もちろん屋内では屋根があるのでGPSの電波が届きません。その場合各メーカーで補完する機能はあるのですが、正確性はGPSよりも劣ることは間違いないです。
このように、大草原で測位する以外ではズレが生じてしまう。このことを認識しておいて使用しないと、捜索時にうまく発見できないことになってしまいます。
iTSUMOでは、GPSの使い方について、こうした「GPSの癖」も含めて、丁寧にご説明させていただいております。
結論
GPS端末はいろんなものが販売・レンタルされていますが、ご利用者様にあったものをチョイスすることが大事です。この5項目を網羅できる状況にあれば、どんなGPSでも使いこなすことができると思います。
しかし、1つでも不安があれば是非iTSUMOをご検討ください。一緒に不安を解決し、使えるGPSとしてレンタルさせていただきます。

資格:介護福祉士・介護支援専門員・福祉住環境コーディネーター2級
措置時代から介護業界で働き(アラフィフ)、介護保険制度施行後もずっと介護現場に携わってきている。特別養護老人ホーム・有料老人ホーム・グループホーム・通所介護(デイサービス)・小規模多機能型居宅介護・居宅介護支援(ケアプランセンター)・福祉用具貸与での勤務経験を有し、介護事業所の立ち上げに数件参画。
現在は福祉用具の企画コンサルタントとして、新商品の開発などに携わる傍ら、これまでの介護現場の経験をもとに、介護の楽しさややりがいなどを伝えていきたいと考えている。
研修:認知症介護実践者研修・認知症実践介護リーダー研修・認知症対応型サービス事業管理者研修