高齢のお父さん、お母さんが一人もしくは、夫婦二人暮らしをしていると、遠方に住む子どもは「急に体調を崩したら?」「徘徊して行方不明になったら?」と不安が尽きません。そんな時に役立つのがGPS機器を活用した見守りサービスです。ここでは、離れて暮らす家族でも安心できる運用ポイントを解説します。
GPS機器にできること
・位置情報の確認:スマホアプリから親など利用者の居場所を確認できます。
・移動履歴の把握:外出ルートや帰宅時間の傾向を把握できます。
・アラート通知:特定エリアから外れたときに通知が届く「エリア設定機能」でお知らせすることができます。
・緊急通報:ボタンひとつで家族などにSOS発信できます。
※iTSUMO(いつも)にも上記機能すべてが装備されています。ただ、どう設定するかというのは経験が必要です。
iTSUMO(いつも)の場合、地域の福祉用具店が親身になって相談に乗ってくれます。
遠方からの見守りに便利なGPS活用術
1.日常生活の見守り
いつも行くスーパーや、散歩コースを外れていないかを確認、「今日は外出していない」など、遠方でする親御さんの生活リズムの把握に役立ちます。
2.緊急時の早期対応
認知症による徘徊などで、行方が分からなくなった際、GPS機器でおおよその場所を把握できるので、地元の警察や自治体の徘徊SOSネットワークと連携することで迅速に発見する手助けになります。
3.家族間での情報共有
兄弟や親戚などアプリを共有して「見守り」を分担することで、一人に負担が集中せず、見守る側の安心感が広がります。
※iTSUMO(いつも)の場合、介護保険の使用を前提としているため、ケアマネジャーや福祉用具店、デイサービスやヘルパーなど介護サービスだけでなく、民生委員や近所の協力者など社会資源の掘り起こしも期待できます。
GPSの導入前に準備しておきたいこと
・本人への説明:後々のトラブルを避けるために「お孫さんからのプレゼント」「安心のお守り」など、前向きな理由を説明してGPSを身に付けてもらうことが大切になります。
・自然に携帯できる環境を作る:GPSを身に付けるのを嫌がられると身に付けて外出することを拒まれることに繋がりますので、靴に取り付けるなどその方の生活環境に合わせて自然に携帯できる形を作ることが大切です。
・充電の習慣をつける:GPSにとって、バッテリー切れは大問題に発展しますので、充電を切らさないように充電の習慣をつける。
※iTSUMO(いつも)にはバッテリー残量をメールでお知らせしてくれる機能もあるので、併せて利用することでバッテリー切れを防ぎます。
・自治体サービスの確認:お住まいの自治体によってはGPS端末の貸与や補助金制度があります。登録しておくと費用負担が軽くなる場合もございます。
※iTSUMO(いつも)の場合、介護保険の使用を前提としているため、見守るご家族は費用面の負担も、役割の負担も少なくなります。
遠方の親御さんをGPSで見守るときの工夫
・地元のケアマネージャーさんや民生委員などの協力者を作る。
・親御さんの近所に住む親戚や友人がいれば「もしもの時は連絡を」とお願いしておく。
・状況に合わせて1日おき、3日に一回など期間を決めて定期的に親御さんと連絡をとる。
・GPS機器だけに頼らず、電話のビデオ通話などで様子を伺う。
・見守りカメラやセンサー、徘徊感知機器をGPSと併用して見守る。
・室内の動きを把握できるIoT機器を組み合わせることができれば、安心かもアップします。
※iTSUMO(いつも)にできることは、位置情報がわかる「だけ」です。それ以外の情報が必要な場合、様々な見守り機器と併用していただくことをおススメしています。
まとめ
遠方で親を見守るのは不安も多いですが、GPS機器を上手に活用することで「すぐ駆け付けられない」弱点を補うことが可能です。
位置情報で日常の動きを把握
緊急時には発見をスピードアップ
家族・地域と連携して負担を分散
大切なのは「ひとりで抱え込まず、仕組みを整えて安心を共有する」こと。GPS機器は、その心強いサポートツールとなります。
※iTSUMO(いつも)の利用者も、遠方から介護をされているご家族がたくさんおられます。
日本を超えて海外に住む娘様がGPS検索で日本に住むお父様をお母さまと見守っている事例を見る>
同居や近所に住んでいないと介護できないというのは一昔前のお話です。iTSUMO(いつも)があれば遠距離でも介護ができることを知っておいてください。

資格:介護福祉士・介護支援専門員・福祉住環境コーディネーター2級
措置時代から介護業界で働き(アラフィフ)、介護保険制度施行後もずっと介護現場に携わってきている。特別養護老人ホーム・有料老人ホーム・グループホーム・通所介護(デイサービス)・小規模多機能型居宅介護・居宅介護支援(ケアプランセンター)・福祉用具貸与での勤務経験を有し、介護事業所の立ち上げに数件参画。
現在は福祉用具の企画コンサルタントとして、新商品の開発などに携わる傍ら、これまでの介護現場の経験をもとに、介護の楽しさややりがいなどを伝えていきたいと考えている。
研修:認知症介護実践者研修・認知症実践介護リーダー研修・認知症対応型サービス事業管理者研修