★奈良県J・Y様 女性 要介護3
◎介護保険適用
見守り体制:ご家族様
GPSの取り付け位置:靴
今回、ご利用者を見つけるまでに約1日の時間を要した事例を紹介させていただきます。
なぜ、iTSUMOを使っていてそんなにも時間がかかってしまったのか・・・・・
・ iTSUMOの充電がなかったから? → 充電はされていました。
・ iTSUMOを持って出ていなかったから? →ちゃんと持って出ていました。
まず、奈良県の駅(無人駅)から電車に乗り大阪上本町へ(ちょっと買い物に行こうとしたみたいです)
その後、駅から外へ出て(これが不思議ですが)大阪の繁華街「難波」の「地下」におられ、iTSUMOがご利用者のいる正確な場所を
指せなかったのです。GPSは屋根がある場所では電波が届きません。そこでNTTドコモの電波で位置の補正を行うのですが、GPS程の精度にはなりません
その結果、居場所を特定するまでにかなりの時間を要しました。特に地下街は階層になっているので、何階におられるのかもわかりません。
しばらくして、お母さんは違う地下鉄に乗って「別のまちへ」まで行ってしまいました。
そして最終的に、夜の暗い寒い外の歩道でしゃがんで座っていました。
外に出てしまえばiTSUMOの出番です。警察もずっと探してくれていたので、場所が特定できてから10分後には無事に保護してくれました。
あとから警察から聞いた話では、防犯カメラで確認すると、ご利用者は人ごみの中にいて、ずっと通行人の後ろを付いて歩いていたとの事でした。
今回も無事に見つかりましたが、ご家族や警察のそれぞれが「できることをできる者がやる」といったことが、解決に繋がった要因の一つだと改めて思いました。