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認知症の徘徊見守りGPSのご利用事例66

★大阪府C様 男性90代 要介護2
◎介護保険適用
見守り体制:お孫さま
GPSの取り付け位置:革靴(ローファータイプ)

朝から夕方まで自宅で一人過ごしている(デイサービスは断固拒否)されています。
ご飯は朝・昼・晩と同市内の親族のどなたかが交代でご飯の用意をしに行かれています。
「そろそろ家に帰らなあかん」と自宅にいても、ひっきりなしに何回も言うようになり、
昼間は自宅で寝ているが、夜中になると外に散歩し、警察に何度も保護されるようになり、
心配になったお孫さんがiTSUMOを依頼されました。

お孫さんの希望は
1.夜中でも出かけたら知らせて欲しい
2.日中は自分も仕事をしているし、本人も寝ている事がほとんどなので、お知らせしてほしくない

ということでした。

ですので、振動感知設定を勧めさせていただきました。
お孫さんが仕事後、本人の自宅へ晩ご飯を用意しに行き、帰り際、ご本人さんが自宅にいるのを確認して、振動感知設定ONにし、その後メールが来なければ振動感知設定OFF、
たまに夜中に振動感知通知メールが来るので、その時は現在の位置を探す機能で、現在地を調べて、お迎えに行っているということです。

充電もご家族の方が交代で毎日来るので、その時に充電。

今のところは、それでうまく使えていますとご連絡をいただいております。

認知症で徘徊の見守りでitsumoのGPSをご利用のおじいちゃんのイラスト

GPSで位置を探す!でもどう持ってもらう?使いこなす?

GPSを使えば位置がわかる!でもどうやって持ってもらう・・・?使いこなす・・・?

GPS端末のメーカーは以前から比べるとかなり増えました。また、所持方法についても、各メーカー工夫を凝らしているところなので、いろいろ探されてピッタリのものを見つけられるといいと思います。

そもそもGPS端末のサイズはどのメーカーもかなり小型化が進んでいるので、小さなポケットにも入るサイズです。ですので、所持方法にそこまで工夫がいるのか?と思わるかもしれませんが、弊社iTSUMOの場合、設置場所の約6割は普段履きの靴です。そこに専用カバーで甲の部分に取り付けるという方法です。
なぜ、そんな小さな端末をわざわざ靴に取り付けるか・・・
徘徊される認知症の方は何も持たずに出かけてしまう事が多いからなんです。
もっと言えば、例えばスマホを持って出られるならGPS端末は必要ないと言えます。

普段履きの靴に取り付けることで、利用者はいつもと履き心地が一緒なので、違和感なく履き続けてもらえ、履いて出てもらえれば位置情報がいつでもわかるので、すぐに保護できるという事になります。

また、靴の甲に取り付けることは、NTTドコモと秋田県が実証実験を行い、足の甲が良いという結果が出ています。

秋田県における認知症高齢者見守りサービス実証実験概要

提供期間 2013年11月21日~2014年2月28日
目的 位置情報サービスを利用した認知症高齢者見守りサービスの有用性検証
参加人数 12名(秋田市6名、仙北市1名、潟上市1名、能代市4名)
小型GPS端末の被装着器具 靴、サンダル、長靴、服など
各社の役割 秋田県:全体の監修
ドコモ:位置情報プラットフォーム、小型GPS端末の提供
秋田東北商事株式会社・株式会社Wind:利用者向けサービス提供、利用者向け各種窓口

<装着イメージ>
認知症徘徊見守りGPSの装着イメージ写真
引用:https://www.docomo.ne.jp/info/news_release/2013/11/21_02.html#p02

靴以外の方法については、利用者の日ごろの行動を見ながら場所を決めていきます。
この時、ご家族だけではアイデアに詰まってしまう事もあり、弊社iTSUMOでは介護保険を利用することで、ケアマネジャー様や福祉用具店様、その他介護サービスの専門家の意見を聞きながら、最適な設置場所や方法を決めることが可能となっています。

さらに、GPSは設置後の運用が最も大事で、まずはきちんと外出時に所持していただくことですが、たとえば、充電が切れていれば位置情報もわかりません。
位置検索をしてお迎えに行かなければ徘徊のままという事になります。
当たり前の事なのですが、この役割をきっちり分担してはじめてGPS端末を使いこなすことができるのです。

認知症で徘徊?どう接すれば?どうしたらいい?

「おじいちゃんどこいくの?」
「・・・」
もともと口数が少なかったお義父さん、最近、外出する機会が増えていて、帰ってくるとズボンがすごく汚れていたり、靴がすぐにボロボロになったり・・・なんだか依然と様子が違っているように感じています。

そんなご相談を受けました。

身近な方が認知症になって徘徊が始まるという想定は通常していないと思います。
しかも、身近であればあるほどその変化に気付くのが遅くなる傾向があります。

そこで逆にご質問を差し上げます。
「お出かけされる頻度は?」
「その時所持品は?」
「外出中に外で出会ったことはありますか?」ある場合「どのような表情でした?」

例えば、
・家に戻ってもまたすぐに出かけるなど、家にいてもそわそわしている場合
・携帯や鍵・財布など持たずに出かける場合
・外で出会って別人のような表情をしている場合
などは認知症の可能性もあるので、一度専門医に受診されることをオススメします。
そのうえで、上記に当てはまる場合、GPS端末(iTSUMOを含む)の使用を検討していただきます。

あれ?っと思ったら、まずは認知症の受診に

認知症の診断を受けることは、とても恐ろしいと考えられる方も多いのですが、現在は早期診断により進行を遅らせる方法もたくさんありますので、怖がらずに受診してください。

認知症や徘徊の介護相談ができる場所の確保

次に、具体的に介護の相談をできる場所の確保が必要です。
一番は担当になっていただくケアマネジャー様になるのですが、市役所や地域包括支援センター、主治医など相談できるところはたくさんあります。
上記の方は弊社にご相談をいただき、わたしが回答をさせていただきました。
こういう風に、いろんな人に相談されることが良いと思います。
もちろん最終判断はご本人とご家族という事になるのですが、判断材料となる情報は多い方が良いですので、とにかくいろんな人に相談してください。

認知症とは?

ところで、認知症とは何なのか・・・?
認知症は、脳の病気や障害など様々な原因により、認知機能が低下し、日常生活全般に支障が出てくる状態をいいます。「認知病」ではなく「認知症」(症状)という事です。
日本における65歳以上の認知症の人の数は約600万人(2020年現在)と推計され、2025年には約700万人(高齢者の約5人に1人)が認知症になると予測されており、高齢社会の日本では認知症に向けた取組が今後ますます重要になります。

「加齢によるもの忘れ」と「認知症によるもの忘れ」の違い(一例)

  加齢によるもの忘れ 認知症によるもの忘れ
体験したこと 一部を忘れる
(例:朝ごはんのメニュー)
すべてを忘れている
(例:朝ごはんを食べたこと自体)
学習能力 維持されている 新しいことを覚えられない
もの忘れの自覚 ある なくなる
探し物に対して (自分で)努力して見つけられる いつも探し物をしている
誰かが盗ったなどと、他人のせいにすることがある
日常生活への支障 ない ある
症状の進行 極めて徐々にしか進行しない 進行する

ただし、上記は目安で実際には認知症の方も、もの忘れの自覚がありますし、新しいことも覚えることができます。(認知症でも最新の演歌をバッチリ覚えた方もいます♪)

ご家族が取るべき行動

次に、ご家族が取るべき行動についてお伝えします。
・とにかく早急に専門医への受診
・ケアの専門家に相談
・利用できる介護サービスは積極的に利用
・気分転換ができる時間を作る(自分だけの時間の確保)

特に4つ目、気分転換はとても大事で、介護は長丁場になるケースが多く、介護者の健康(心の健康も)が最も重要となります。

何か悩みがあれば、弊社にご相談いただいても大丈夫です。是非ご連絡いただければと思います。