私が専門学校で学んでいたころ、先生が「これからはユニバーサルデザインの時代だよ」と教えてくださったことを珍しく覚えています。
当時はまだバリアフリーという言葉も一般的ではなかったので、とても興味深く聞いていたのだと思います。
さて、何が違うのかですが、バリアフリーは読んだ通り、バリア(障壁)をフリー(なくす)ということです。つまり、今あるバリアをなくしましょうという視点です。
一方ユニバーサルデザインは、今ないものを作る際に、ユニバーサル(全体の)ことを考えてデザインするということで、一般的には、健常者だけでなく高齢者や、障がい者、子供など、なるべく多くの方が使いやすいデザインのことを指します。
有名なところでは、取り出し口が真ん中にある自販機など見られたことがあるのではないでしょうか。
ユニバーサルデザインにすることで、製造コストが上がったり、検証に今まで以上に時間がかかったり、企業としてはおいそれと導入しにくい現状ではありますが、消費者側から積極的に選択していくことで、企業にも促すことができると思います。 まずは、そういった考え方があることを知っていただければと思います。