GPSを使えば位置がわかる!でもどうやって持ってもらう・・・?使いこなす・・・?
GPS端末のメーカーは以前から比べるとかなり増えました。また、所持方法についても、各メーカー工夫を凝らしているところなので、いろいろ探されてピッタリのものを見つけられるといいと思います。
そもそもGPS端末のサイズはどのメーカーもかなり小型化が進んでいるので、小さなポケットにも入るサイズです。ですので、所持方法にそこまで工夫がいるのか?と思わるかもしれませんが、弊社iTSUMOの場合、設置場所の約6割は普段履きの靴です。そこに専用カバーで甲の部分に取り付けるという方法です。
なぜ、そんな小さな端末をわざわざ靴に取り付けるか・・・
徘徊される認知症の方は何も持たずに出かけてしまう事が多いからなんです。
もっと言えば、例えばスマホを持って出られるならGPS端末は必要ないと言えます。
普段履きの靴に取り付けることで、利用者はいつもと履き心地が一緒なので、違和感なく履き続けてもらえ、履いて出てもらえれば位置情報がいつでもわかるので、すぐに保護できるという事になります。
また、靴の甲に取り付けることは、NTTドコモと秋田県が実証実験を行い、足の甲が良いという結果が出ています。
秋田県における認知症高齢者見守りサービス実証実験概要
提供期間 | 2013年11月21日~2014年2月28日 |
目的 | 位置情報サービスを利用した認知症高齢者見守りサービスの有用性検証 |
参加人数 | 12名(秋田市6名、仙北市1名、潟上市1名、能代市4名) |
小型GPS端末の被装着器具 | 靴、サンダル、長靴、服など |
各社の役割 | 秋田県:全体の監修 ドコモ:位置情報プラットフォーム、小型GPS端末の提供 秋田東北商事株式会社・株式会社Wind:利用者向けサービス提供、利用者向け各種窓口 |
<装着イメージ>
引用:https://www.docomo.ne.jp/info/news_release/2013/11/21_02.html#p02
靴以外の方法については、利用者の日ごろの行動を見ながら場所を決めていきます。
この時、ご家族だけではアイデアに詰まってしまう事もあり、弊社iTSUMOでは介護保険を利用できる状況である場合には、ケアマネジャー様や福祉用具店様、その他介護サービスの専門家の意見を聞きながら、最適な設置場所や方法を決めることが可能となっています。
さらに、GPSは設置後の運用が最も大事で、まずはきちんと外出時に所持していただくことですが、たとえば、充電が切れていれば位置情報もわかりません。
位置検索をしてお迎えに行かなければ徘徊のままという事になります。
当たり前の事なのですが、この役割をきっちり分担してはじめてGPS端末を使いこなすことができるのです。
資格:介護福祉士・介護支援専門員・福祉住環境コーディネーター2級
措置時代から介護業界で働き(アラフィフ)、介護保険制度施行後もずっと介護現場に携わってきている。特別養護老人ホーム・有料老人ホーム・グループホーム・通所介護(デイサービス)・小規模多機能型居宅介護・居宅介護支援(ケアプランセンター)・福祉用具貸与での勤務経験を有し、介護事業所の立ち上げに数件参画。
現在は福祉用具の企画コンサルタントとして、新商品の開発などに携わる傍ら、これまでの介護現場の経験をもとに、介護の楽しさややりがいなどを伝えていきたいと考えている。
研修:認知症介護実践者研修・認知症実践介護リーダー研修・認知症対応型サービス事業管理者研修