月別アーカイブ: 2023年5月

夕暮れ症候群(トワイライトシンドローム)

あまり聞きなれない言葉かと思いますが、老人ホームやデイサービスなどではよくみられます。

夕暮れ症候群とは?

認知症の方は夕方になるとそわそわして「家に帰りたい」となることを夕暮れ症候群(トワイライトシンドローム)と呼びます。
このとき、「帰宅願望」や「徘徊」なんて言われ方をされる場合もあるのですが、ほとんどの場合きちんと理由があります。

夕暮れ症候群の傾向

まず、症状の出る方は女性の方が多く、傾向としては、若いころからきちんと「主婦」をされてきた方が多いように思います。つまり、夕方になると家で洗濯物や食事の準備をして、子供の世話をして旦那様の帰りを待っていた。そういう生活を続けてこられた方が、認知症になってもそのリズムが染みついていて、夕方になるとそわそわしてしまうのです。

夕暮れ症候群を見守る(介護)のコツについて

ご本人にとっては「暗くなるまで外で過ごしてしまったすぐにでも帰らないと」という状況ですので、説得しようとしてもなかなか難しく、どんどん興奮されてしまうという事がよくあります。
そして外に飛び出してしまい介護職員からは「徘徊」と言われてしまう。
そういう時は、少し時間をおいて対応することが大切で、焦りや興奮という状況が収まると、現状を思い出されます。そうすると「あれ?ここはどこ?」となり、今度は不安が大きくなります。
見守る(介護)のコツは、それまではできるだけそっとしておき、空気感が変わったタイミングを見て声をかけるのです。それを可能にするのが認知症徘徊感知機器iTSUMOなんです。
しばらくは位置検索だけを行い、居場所の把握はしておき、そろそろかという時にお迎えに行くのですが、まずは後ろからそっと様子を見て、きょろきょろし始めたら偶然出会ったような雰囲気で声を掛けます。そうすると笑顔で一緒に戻っていただける!(時もあります)

この先は時代が変わり、共働きが当たり前、家の中のパワーバランスも変わりつつあるため、もしかしたら、夕暮れ症候群になる人も減るのかもしれませんね。

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    家族が認知症での徘徊かなと思ったら?徘徊の兆候と見分ける方法

    ※(本来は徘徊には目的もなく歩き回るなどという意味があり、認知症の方の行動とは違うのですが、ここでは一般名称として徘徊という言葉を使用しています)

    認知症による徘徊の兆候を見分ける方法として、わたしの経験上、以下のような点が挙げられます。

    1.いつもの道で迷う

    認知症になると、家や周りの環境がわからなくなっていつも通っている道でも迷うことがあります。

    2.季節や時間の認識が混乱する

    認知症になると、季節や時間の感覚が混乱し、夏か冬か、朝か夜かを間違えたり、自分がどこにいるのか分からなくなったりすることがあります。
    夏に厚着をしてみたり、夜におはようと起きてきたり

    3.いつもと違う事に対して混乱する

    認知症になると、日常生活のルーティンから外れると混乱し、意図せずに家を出たり、家に戻らなかったりすることがあります。

    4.不安や緊張が高まる

    認知症になると、不安や緊張に敏感になり、いてもたってもいれなくなり徘徊することがあります。

    5.水分不足や薬の副作用

    認知症になると、薬の管理や水分の管理がうまくできず、副作用が出たり、混乱することで徘徊することがあることがあります。

    どれか1つでも当てはまれば、まずは専門医に受診し、きっちり診断されることが一番です。
    むかしは認知症になると人生が終わる ようなことを言われたこともありましたが、今は早期発見により病状の進行を遅らせる方法も確立してきています。
    あくまで『病気である』という認識のもと、本人もご家族もどう向き合っていくかという視点で良いケアを目指していきましょう。

    認知症の徘徊についてもっと詳しく見る>

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      認知症徘徊GPS併用の認知症老人徘徊感知機器のご利用事例67

      ★奈良県U様 女性80代 要介護2
      ◎介護保険適用
      見守り体制:旦那さま
      GPSの取り付け位置:普段履きの靴

      家の周りが、住宅密集地で奥さんが一人で散歩に行ってたまに帰ってこれなくなるし、どこにいてるかもわかりにくかったので、何か良い物がないか探していた時にiTSUMOを見つけられてお問い合わせをいただきました。

      相談された旦那さんが高齢で機械の事があまり得意ではないので、県外の娘さんが携帯電話で位置検索をしてくれています。
      iTSUMOの充電といなくなった時のお迎えは、旦那さんが行い、位置検索は、娘さんが行うという役割分担をしっかり決めて運用をされています。

      徘徊(認知症)GPSのitsumoを利用して見守りをする旦那さん、奥さん、娘さんのイラスト

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