認知症徘徊感知機器iTSUMO(いつも)はGPSでご利用者の居場所がわかるので、行方不明になった時にご家族で保護ができる便利な機械です。
ですのでiTSUMOを使えば、安全!と言いたいところなのですが、残念ながら安全を保障することはできません。そこで、お伝えするときには「安心の材料」と理解していただきます。
徘徊(認知症)見守りは「安心の目安」
具体的に言えば、iTSUMOにできることは「位置がわかる」だけなんです。家まで案内してくれるわけでもなく、車に轢かれないように警告してくれるわけでもありません。
あくまで、ご家族がお迎えに行く際の目安、つまり「安心の目安」ですよ。という事をきっちりお伝えしています。
実際にiTSUMOをご利用いただいていて、残念ながら交通事故にあわれた方もおられます。
そこで、iTSUMOをご利用いただく前に、利用規約という書類をご家族にいただくようにしています。ここには平たく言うと「iTSUMOを使っても安全ではなく安心の材料」です。という内容が書かれています。
ここに同意をいただける方のみお使いいただくことにしています。
GPSでの見守りは機器とチームが協力することで実力を発揮
本当は、安全です!と言いたいところなのですが、でも、介護ってどのサービスも万能ではないからこそチームが協力して、ご利用者を守るものですので、iTSUMOも使い方ひとつで役に立つかただの箱になるか・・・。福祉用具店様がその役割分担までしっかり指導する必要があるわけです。
ですので、iTSUMOを取り扱う福祉用具店様にはみっちり講習を受けていただいていますので、ご安心下さい!
資格:介護福祉士・介護支援専門員・福祉住環境コーディネーター2級
措置時代から介護業界で働き(アラフィフ)、介護保険制度施行後もずっと介護現場に携わってきている。特別養護老人ホーム・有料老人ホーム・グループホーム・通所介護(デイサービス)・小規模多機能型居宅介護・居宅介護支援(ケアプランセンター)・福祉用具貸与での勤務経験を有し、介護事業所の立ち上げに数件参画。
現在は福祉用具の企画コンサルタントとして、新商品の開発などに携わる傍ら、これまでの介護現場の経験をもとに、介護の楽しさややりがいなどを伝えていきたいと考えている。
研修:認知症介護実践者研修・認知症実践介護リーダー研修・認知症対応型サービス事業管理者研修