iTSUMO(いつも)のオプションで使用できるGPS端末の位置情報取得手段と人工衛星 みちびきの精度
認知症徘徊を見守るGPS併用型の徘徊感知機器 iTSUMO(いつも)の位置情報の取得は人工衛星(GPS)を利用していますが、そもそもGPSとは何か、そして人工衛星みちびきについてご紹介します。
通常は100機以上の人工衛星が地球の周りを周回して測位情報を地上に送っています。
PCやスマホで位置情報を取得する方法(GPSについて)
iTSUMO(いつも)は人工衛星から位置情報を取得しているのですが、一般的なその仕組みや精度についてご説明します。よくGPSという言葉を使いますが、本当の名称は「衛星測位システムまたは全地球測位システム(Global Positioning System)」と言います。
世界の国々が人工衛星の打ち上げを行っており、その目的は様々なのですが、測位システムに利用しているのは現在運用中のものだけで100機以上。高度約200~2,000km、速度は時速約28,800km/時の速さで地球をぐるぐる回り、測位情報をリアルタイムで送り続けています。
iTSUMOで位置情報の検索に使っている人工衛星はこの類の衛星ではなく準天頂衛星「みちびき」という最新の人工衛星になります。
iTSUMO(いつも)でも採用の準天頂衛星「みちびき」
日本も独自に衛星を打ち上げており、準天頂衛星「みちびき」という名称は聞かれたこともあると思います。
この人工衛星「みちびき」が認知症で徘徊されている方の位置情報を取得するにあたり、従来と何が違うのか?結論からいうと大きく異なってきます。通常のGPSでは最大10数メートルの誤差が生じる場合もあるのですが、最大で数10センチの誤差になるということです。
これはこれまでの衛星測位システムと異なり、準天頂衛星システムというシステムで位置情報を計測します。地球を周回するのではなく日本とオーストラリアの上空(高度)約32000km~約40000kmを8の字で飛び続けることで、日本上空に滞在する時間が長く、真上からの情報供給になるため、誤差が少なくできるというものです。
ただ、台数が少ないと上空に衛星がない時間が発生するので、7機体制で運用することが決まっています。そうなると、その精度は最大1センチ誤差 と言われています。ただし、受信には大きなアンテナが必要だったり時間がかかったりするようで、実際の運用上は数十センチ程度になるようです。(業種によって受信精度も変えるそうです)
日本とオーストラリアの上空を8の字で人工衛星が飛び続けています。東西の動きの速度は1183.4km/h。高度は高度約32000km~約40000km。2023年には7機体制で運用開始。
現在は4機のみちびきとその他のGPS衛星で運用していますが、2023年に7機体制になることで実質数10センチ程度の誤差で位置情報が分かるようになっております。
GPSの進化と認知症で徘徊されている高齢者の探索について
認知症徘徊を見守るGPS併用型徘徊感知機器 iTSUMO(いつも)はiTSUMO2シリーズからこのみちびきにも対応しており、屋外での測位の場合数メートル以下の精度で位置情報がわかります。※最新版はiTSUMO3がリリースされています。
このように機器は常に進化しており、どんどん便利になっていきます。
しかし、使う側の人間がバージョンアップしないと、結局宝の持ち腐れになってしまいます。
実際iTSUMO(いつも)の場合、利用者が「いなくなった」時に、どっちの方角にいるのか それがわかるだけで、iTSUMOを利用する前と比べるととても大きな「差」なんです。
認知症で徘徊されている高齢者の位置情報を知るときにはある程度正確な位置がわかれば、数センチの誤差はあまり関係ないんですね。ですので、iTSUMOをご利用になられる場合は、宝の持ち腐れにはならないように、担当のiTSUMO取扱店がその使い方をしっかりと把握してご説明いたしており、提供元の弊社アーバンテックもしっかりとサポートできる体制を整えております。
iTSUMOが他の認知症の徘徊用のGPS端末と違うところ
世の中にGPS端末や遺失物を探す端末というのは星の数ほどあり、認知症の徘徊対策としてサービス提供されている商品も我々もすべてを把握できていないほどたくさん存在します。
徘徊感知機器iTSUMO(いつも)のオプションとして付随しているGPSの特徴は他のGPS端末と同じように、人工衛星からの電波を受信し、位置情報がわかるというものです。また、同時にNTTドコモのLTE回線を利用して位置の補正を行い、この回線を通じてお客様に情報を送ります。
しかしこれ、他社様の端末でもほぼ同じことで、回線の違いや、微妙に精度が違う程度で大差はありません。
次に、便利な機能ですが、位置情報がわかるだけでなく、あらかじめ設定したエリアを出たときに通知が届く、振動を感知すると通知が届く、電池残量が減った時に通知が届くなど様々な機能があり、シチュエーションに合わせて何を使用するのか選択することになります。
実はこの機能に関しても、iTSUMOは優秀ですが、特別優れているわけではありません。
では、iTSUMO(いつも)の併用型(オプション)のGPS端末の優れているところはどこか、それはずばり「専門スタッフがご自宅でしっかりと説明・設置を行ってくれる」という点です。
まだまだGPS端末を「使いこなす」にはスキルが必要です。入り口は易しいのですが、いろんな機能を使おうとすると突然牙をむくようなイメージですかね。
そこで「使いこなす」ために必要なことは「専門スタッフがサポートする」しかありません。しかも、電話やウェブでは不十分で、訪問して対応できないと「使いこなせません」。
iTSUMO(いつも)の併用型(オプション)のGPS端末が他のGPS端末と違うところ それは「使いこなす」を実践できていることです。
これは、iTSUMOが徘徊感知機器「iTSUMOドア」と併用することで介護保険を利用しているからできることで、我々は、この「専門スタッフ」(iTSUMO取扱店)の教育に全力で取り組んでいます。