★奈良県 S様 男性 要介護3
◎介護保険適用
見守り体制:娘様
約2年間旧型iTSUMOをご利用だったが、電池が最近よくなくなると申告をいただき、交換させていただきました。
またしばらくすると電池の減りが早いと申告があり確認すると、どうやら最近デイサービスに行く日が増えたために、動きが増え電池の減りが早くなったという事が確認できました。この場合、省電力の利用方法に変更すれば旧型iTSUMOでも対応できるが、利用方法は変えたくないとのことだったので、電池の持ちがよくなった新型iTSUMOをお勧めする。
使い勝手はほぼ変わらないので、うまく利用されているということです。
年別アーカイブ: 2021年
認知症の徘徊見守りGPS iTSUMOについて問い合わせる
認知症徘徊GPS併用の認知症老人徘徊感知機器のご利用事例45
★北海道 A様 女性 要介護3
◎介護保険適用
見守り体制:ご家族様
A様の主治医から相談があり、徘徊でお困りだけど、なかなか導入まで至らない。
弊社ホームページの事例をご家族に見せても良いかと主治医のからからご連絡があり、
是非お願いしました。
その後、A様診察の際、よく似たような事例を説明すると、納得され利用開始となりました。
老々介護であるがうまく機能し、徘徊時に無事保護ができるようになりますとその事例をもとに、別のB様も導入をいただきました。
iTSUMOを導入する前は色んな心配事があると思いますが、事例を見て納得いただくとみ皆様、問題なく使っていただえているようです。
認知症の徘徊見守りGPS iTSUMOについて問い合わせる
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認知症徘徊GPS併用の認知症老人徘徊感知機器のご利用事例44
★奈良県 G様 女性 要介護2
◎介護保険適用
見守り体制:義息子様
今回はケアプランセンターの職員さんの視点から事例を報告させていただきます。
今回、皆さんにご紹介する方は年が明けてすぐに玄関で転倒し、転倒した際に骨折されたのをきっかけに車いす生活となり、ご家族が入所を決められた方の話しです。
僕とご家族が出会ったのが2年前。
ご本人は優しそうな・物静かな感じの方で、外見からみても「この人が認知症?」「徘徊するの?」と当初思ったぐらいです。
ご本人は1人で住み、ご家族は隣町に住んでいて、仕事終わりに義息子さんが家まで毎日サポートに行かれていました。
そんな義息子さんは機械のことが好きだったので、たった1回の僕からの機械の説明で、ある程度理解されていました。
義息子さんは日に日に機械を扱うのが上達して行ったので、僕はこの「iTSUMO」を借りている間の2年間でご本人が「3回も徘徊されていた」なんて知りもしなかったのです。
昨年の夏、義息子さんがご本人様のお家に向かう車に乗り込む前に位置検索をすると、山のふもとでGPSが示します。何回検索してもずっとその場所を指しつづけます。
いつもと違う行動をしているのがすぐに分かったので不信に思い、急いでその場所に向かうと道端で転んでいる人を発見。それは、ご本人でした。
ご家族いわく、山の方に家があるので「人通りがもともと少ない」「車の通りもない」。でも、
まさか、あんな場所に行くとは・・・。まさか、あんな場所で転んでいるとは・・・。まさか・・・。
そんなことが2年間で3回あったそうです。
他人の僕からこんな話をするのは失礼かと思いましたが、ご本人が好きな家で暮らした家で「1日でも長く在宅生活を送れたのでしょうか?」とストレートに質問をぶつけて聞いて見ました。
ご家族からは、正解かどうかは分からないが「本人にとってこれで良かったと思う」。
ケガをして、入所することになったが「この機械がiTSUMOがあって良かった」。
本人が今も「布団の上で寝れていること」をご家族は感謝しておられました。
今回の話しを聞いて僕が感じたことは、「週1回/月1回/年1回」いつご本人が外出されるかわからないと言うこと。住み慣れた家でケガをする可能性が高いと言うこと。
※特に、お風呂場ですべって転倒される方が多いと思います
高齢者を抱えるご家族の悩みを身に染みて改めて感じました。
色んな選択肢がある中で、最終的に決めるのは「家族」です。
僕の母親も気付けば67歳。
車の免許はいつ頃を目途に返納するのか。
この先、母親が体調を崩した時に誰が面倒を見るのか。
それとも、母親が体調を崩す前に同居をするのか。
僕は、今の時期から家族と少しずつ話し合っている最中です。
皆さんが経験されている体験談を聞いて、次世代である僕たちが参考にし、また新しい環境を生んでいけると未来は拓けるかもしれません。
引き続き、色んな視点から発信し続けて行きますので、よろしくお願いいたします。
今月も「充電すること」「持ってもらうこと」この2点についてのご協力何卒よろしくお願いします。
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ウォシュレット事件
20年ほど前、ご利用者と遠足に公園に出かけました。当時はまだトイレにウォシュレットがついているのは一般的ではなく、ご利用者も存在を知らないという方も多くいました。
公園でトイレに行きたいということになり、お連れしたのですが、お元気な方だったのでトイレの外で待たせていただくことにしました。すると中から「キャー」という悲鳴が・・・
慌てて中に入るとそこには噴水が!そうですウォシュレットのボタンを流すボタンと間違えて押され、止め方がわからずあたふたとされていました。
すぐに止めましたがご利用者の服はびちょびちょで、しかもウォシュレットの水ですから・・・。
楽しい遠足はそこで終わり、帰路についたのでした。 あれから20年、今ではお年寄りもウォシュレットを使われるようになりました。ただ、認知症になるとやはり難しいようで、施設では導入の際に利用される方の想定をしっかりすることと、できるだけボタンをシンプルなものに!という流れになっています。きっと私と同じような経験をされた方が多かったんでしょうね。
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歯磨きについて
皆さんは1日何回くらい歯を磨きますか?食後どのくらいで磨きますか?
まず、回数ですが、基本的には何かを食べたら磨くことが大事です。ただし、食べてすぐではなく、30分以内です。これは、食べ物を食べるときに歯を傷つけており、それを自己修復するまで少し時間をおいてから磨いたほうが良いとされています(エナメル質が薄くなってしまう)磨き方は、できるだけ優しく、歯を1本1本イメージしながらぐるっと1周するように磨きます。特に、歯と歯の隙間や、歯茎との境目はゆっくり丁寧に磨きます。逆に歯の表などは、日ごろから舌や唾液が循環しているので、それほど神経質に磨く必要はありません。
次に、入れ歯は必ず外し、汚れを取って消毒します。これが不十分だと、口臭の原因になったり、歯周病のきっかけになる場合もあります。
歯ブラシはどんなものをお使いですか?これは好みもあるので何ともですが、基本的には柔らかめで、ヘッドはそこまで大きくないもの(裏側までしっかりと届くサイズ)が良いと思います。
歯間ブラシは併用していますか?糸ようじであったり、歯間を掃除できるものはできれば併用するのがいいと思います。 とまあ、四角四面なことは置いておいて、ともかく、食物残渣(食べかす)をどれだけ除去できるかということ、普段どれだけ笑っているか(唾液の分泌が多いと歯の健康が保たれる)が重要です。たのしくおいしく食事を楽しみましょう!
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入れ歯について
8020運動をご存じでしょうか?80歳で自分の歯が20本あるように歯の健康を守りましょう!というキャンペーンです。
最近はインプラントが普及し始め、若くして自分の歯を抜くということも増えているので、この先どうなるのかという気はしますが、ともかく、自分の歯で食べるということは大事です。
今でも、全部の歯がなくなると総入れ歯といって、全部が外れる あれ になります。中途半端に2,3本が残っているほうが難しいようで、その場合は自分の歯を抜いて総入れ歯にするみたいですね。
昔は、入れ歯を外さずに寝てしまい、のどを詰まらせたなんてこともありました。今では夜は外してポリデントというのが当たり前ですね。
高齢者の人気おやつの上位にせんべいやおかきが必ず来ます。総入れ歯でも食べれるんですね。強者は、わざわざ入れ歯を外して、口の中で柔らかくしてから食べてました。 歯が合わないと、食欲が落ちてしまい、栄養が足りなくなるということもよくあります。それも最近は栄養補給のいいドリンクができましたから、栄養が偏ったり、栄養失調にはよほどのことがないとならなくなりました。でも、やはり、口からおいしく食べることがいいですよね。
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介護ショップマーガレット様でご紹介いただきました。
女性による女性のための介護ショップ マーガレット様のホームページで
GPSで見守る認知症の徘徊対策=iTUSMO(いつも) をご紹介いただいております。
https://www.zengozen.co.jp/?p=9866
女性目線の介護ショップということで介護・医療用品のレンタルや販売、在宅環境整備のプランニングを
行っていらっしゃいます。
ありがとうございます。
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認知症徘徊GPSの認知症老人徘徊感知機器のご利用事例43
★奈良県 A様 男性 要介護3
◎介護保険適用
見守り体制:お母様と娘様
お父さん・お母さん・娘さんの3人暮らしの方のお話しです。
「iTSUMO」を靴に付けて2年間ご利用されています。
男性の方という事もあり、普段の外出時にお父さんは何も持たずに散歩をされていたので、「靴にGPSを取付けよう!」とみんなで話し合った結果、靴に取付けました。
担当の僕とお父さんが出会った頃は「要介護1」だったので、その当時、「外出する時はこの靴を履いてね」と僕からお父さんに直接お願いをし、お父さんは快く聞いてくれました。
やはり、時が経過するにつれ認知症はゆっくり進行していき、環境は少しずつ変わっていきます。ある夜、お父さんが無事発見!位置検索で娘さんが追跡しながら見つけてくれました。
発見時のお父さんの服装が、上半身はパジャマ、下半身はパジャマではなくももひき?パッチ?のような物、そしてGPSの靴。
環境が変わっていく中で、変わらなかったものがあったんです。
お父さんが外出する時に、「今も靴だけは履いてくれている」のです。
パジャマの存在は忘れていたのに、靴の存在は覚えていてくれたのです。
僕の想像ですが、軽度のうちからご家族やケアマネさん・ヘルパーさんが「この靴を履こう!」とお父さんに言い続けてくれたお陰でお父さんが今も靴を履くのが習慣になったのではないかと思います。
本当に、「いつ」「なにが」起こるか分からないものです。
僕からのお願いとしては、今月も「充電すること」「持ってもらうこと」この2点についての是非ともご注力お願いいたします。
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認知症徘徊GPS併用の認知症老人徘徊感知機器のご利用事例42
★奈良県 S様 男性 要介護3
◎介護保険適用
見守り体制:娘様ご夫婦
独居で普段はデイサービスに行っているが、デイサービスから帰って来たらいなくなっていることが多くなってきた。
娘さん夫婦は、共働きで近くに住んでいて仕事が終わったらお父さんの家に毎日寄ってから帰るようにしていたのですが、2回警察に保護して頂いたが、2回とも倒れて怪我をしてからの保護だったので導入することになりました。
独居のお父様の様子を見に仕事の帰りに立ち寄って、居なくなっていた時は、とても焦られたと思います。iTSUMOを導入してからは、仕事中でもどこにいるのかがわかるし、いなくなった時も居場所がすぐにわかるので安心できるようになったとのことで、良かったです。
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福祉用具はなぜ高い?
一般の工業製品に比べて、福祉用具は高いという印象をお持ちの方・・・多分あまりないと思いますが、一応メーカーとして言わせてください。
一般の工業製品は、その歴史も長く、使用の対象が多数おられることから、製造数が多く、結果コストを抑えることができます。一方福祉用具は、最近でこそ高齢者の人数が増え、使用の対象が増えつつありますが、それでも例えば福祉用具では一般的な車いすは、65歳以上になれば使用するということであれば、台数も相当なものになりますが、実際は多くて65歳以上の10人に1人くらいではないでしょうか。しかも車いすメーカーは何社もあり(海外製も含め)それぞれがシェアをわけることになります。
そうなると、1社の年間製造数はそれほど多くないことがご理解いただけると思います。でも、他社が新製品を出すのに、自社はずっと同じわけにもいかず、技術革新も探る必要があるので、研究開発費はかかり、広告宣伝費も莫大です。それらを利益の中から捻出しなければならず、結果1台当たりの単価が高くなってしまうわけです。
そこで、ユニバーサルデザイン化して、使用の対象を増やすことで、コストを下げる工夫も各社されていますが、その特殊性からなかなか進まないのも現実です。イメージ的にはオーダースーツをセミオーダースーツにすることでコストを下げるみたいな。
もし、福祉用具の価格に疑問を持たれたら、是非質問してみてください。
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社会福祉事業について
老人ホームやデイサービスを行っている事業所は公益法人(社会福祉法人など)であると勘違いされている方が割といるようです。
社会福祉事業には2種類あり、第1種社会福祉事業と言われる特別養護老人ホームなどの要介護度が高いだけでなく、経済的にも厳しい方を受け入れることができる施設などは、社会福祉法人でないと運営できません。
一方で、第2種社会福祉事業と言われるデイサービスや有料老人ホームなどその他の事業は、株式会社等でも運営が可能です。そのため、現在では営利法人が運営する社会福祉事業の事業者が圧倒的に多数になりました。
営利法人が運営するメリットは、サービスの質の向上や、競争原理による差別化があり、ご利用者は選択できるということが挙げられます。
ただし、デメリットももちろんあり、地域差が生まれることや、そこで働く人にとって必ずしも良い待遇を保証していない施設もあります。また、法人の規模が小さくなる傾向もあり、倒産や廃止といったサービスがなくなる事態も起こっています。
利用する際には、そういう運営母体や、将来性なども見て決める必要もあるわけです。特に入居系のサービスを利用する場合は、突然住むところがなくなるなんてことになってはいけませんので。
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可動域について
可動域という言葉をお聞きになったことはありますでしょうか?リハビリのご経験があればご存じかもしれません。関節などの動かせる範囲のことを言います。本来赤ちゃんの頃の関節はぐにゃぐにゃで、どこまでも?曲がります。それが年を重ねるごとにどんどん狭くなり・・・背中で両手を組めますか?右手が上から 左手が下から できたら逆も。
私は左手が上 右手が下は届きません・・・。
そんな感じで硬くなると、危険がいっぱいです。まず、転倒しやすくなる。咄嗟の動きができなくなります。さらに、可動域の狭くなっている部位の凝りがひどくなります。凝りは万病のもとですから、しっかり体を動かして可動域を広げる必要があるのですが、健常の状態でも狭くなる可動域を要介護の状態になって広げるということがとても難しいということは理解していただけると思います。 リハビリの専門職は日々そんなことを考えているわけです。そこで、最近取り入れられているのが楽しいリハビリです。リハビリというと痛いとか辛いというイメージを持つ方も多く、そうではなく、楽しんでいるうちに体が動くようになった!という魔法のようなプログラムです。私は痛いのが嫌なので、絶対そっちがいいです。
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全国津々浦々
TSUMOは全国でご利用いただいています。それは、全国に取り扱いをしてくださる福祉用具店があり、紹介してくださるケアマネジャーがおり、ご協力していただけるデイサービスや、ヘルパーさん、もちろんご家族がおられるからです。
本来なら全国の1軒1軒にお伺いして、お礼と、使用のご説明をさせていただきたいところなのですが、なかなか現実には難しいですので、せめて、お電話ではいつでもお問合せいただければ対応させていただきます。
とはいえ、全国ツアーを毎年行っていますので、お近くに行った際はお会いできると嬉しいななんて思っています。
フェイスブック いつも で全国ツアーの様子をアップしていますので、是非フォローしてください。
今までに全国47都道府県のほとんどを踏みましたが、まだまだ認知度の低い都道府県もあり、一日も早く全国でお困りの方に届きますように と願って、また回ります!
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お葬式について
私は仕事柄、たくさんの方のお葬式に参加させていただきました。施設内で突然亡くなられ、司法解剖後にお葬式という方や、ご家族がどなたも来られない(おられるのですが)さみしいお葬式、かと思えば、斎条の外にまで入りきらない車が並ぶほどの盛大なお葬式まで、本当にいろいろだなあと振り返ります。
何がこの差なのかはわかりません。ご本人なのかご親族なのか、行いが良い悪いなのか、ともかく、われわれ職員としてお伺いするときには、やはり悲しいお別れではあるのですが、その方の本当のというかこれまでの集大成を見るような感じはします。
我々が関わるのは要介護状態になられてからで、それ以前にはしゃきしゃきとお母さんであったりお父さんであったり、また、お姉さん、お兄さんの時代もあり、赤ちゃんの頃もあるわけです。当たり前のことですが、要介護状態のご本人しか見たことがないので、その後ろにある大きさというか重さというか、一人の人をお世話する事の重大さというか、そんなものを感じます。
そして、同時にその方にもっとこんなことができたのではないか、という後悔が押し寄せ、それを、次のご利用者に向けて、次は後悔しないような介護がしたいと、決意を新たにするわけです。
人にかかわる仕事はたくさんありますが、私は高齢者介護が一番良い人生経験ができると思います。
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最後の場所
家で亡くなるということがめっきり減ってきています。昔は自宅で家族に見送られてというのが一般的だったのですが、変な事件が増えたことや、延命治療の技術がアップしたこともあり、病院で最期を迎えられる方が圧倒的に増えました。
そうすると次に問題になったのが、植物状態の方の尊厳死や安楽死です。追い打ちをかけるのが医療費の増大などあって、延命処置を停止できるように改正され、今度は在宅で亡くなる方を増やそうと舵が切られています。
国の方針や、予算の都合で死ぬ場所を決められるというのは何ともですが、選択肢が増えることは喜ばしいことかなとは思います。
実際、特別養護老人ホームや、グループホームなどで、看取りという行為が一般化しようとしています。もちろん、職員さんのスキルや、協力医師の存在などまだまだどの施設でもというわけではありませんが、増えてきているというのは良いことだと思います。
次は、本当に在宅(ご自宅)での看取りに対応できるサービスの提供が我々の課題だと思います。
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霊安室
特別養護老人ホームに以前は設置が必須だった霊安室。日ごろは物置として使っているのですが(おいおい)、いざという時には本来の役割を発揮します。
最近は、病院からすぐにセレモニーホールへという流れが多く、使われることがめっきり減り、いつからか必須でなくなりました。
職員としては、昼間は良いんですが、夜勤の時にどうしても物品を取りにいかないといけないわけです。それが嫌で・・・。
特に何かが見えるとか、誰かに触られるとか、そんな感覚はないのですけどね、なんとなく。実際に「見える人」には見えるみたいですし・・・。
季節の変わり目ですが、ちょっと寒くなってきたので、この話はこの辺で・・・。
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ユニバーサルデザインについて
私が専門学校で学んでいたころ、先生が「これからはユニバーサルデザインの時代だよ」と教えてくださったことを珍しく覚えています。
当時はまだバリアフリーという言葉も一般的ではなかったので、とても興味深く聞いていたのだと思います。
さて、何が違うのかですが、バリアフリーは読んだ通り、バリア(障壁)をフリー(なくす)ということです。つまり、今あるバリアをなくしましょうという視点です。
一方ユニバーサルデザインは、今ないものを作る際に、ユニバーサル(全体の)ことを考えてデザインするということで、一般的には、健常者だけでなく高齢者や、障がい者、子供など、なるべく多くの方が使いやすいデザインのことを指します。
有名なところでは、取り出し口が真ん中にある自販機など見られたことがあるのではないでしょうか。
ユニバーサルデザインにすることで、製造コストが上がったり、検証に今まで以上に時間がかかったり、企業としてはおいそれと導入しにくい現状ではありますが、消費者側から積極的に選択していくことで、企業にも促すことができると思います。 まずは、そういった考え方があることを知っていただければと思います。
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バリアフリーについて
公共施設等では当たり前になりましたバリアフリーですが、なかなか日本の住宅では難しい部分が多いです。もともとが湿度の高い雨の多い国ですから、床が地面よりも50センチくらい高く設計されています。そのうえ、畳の文化ですから段差はいたるところに存在します。
一時期、「だから洋風が良い」ということで、バリアフリー住宅が普及しましたが、ここにきてまた「和風」が見直されています。
畳で寝ることで、布団の上げ下ろしという作業がセットで必要です。これは、足腰の運動にちょうど良いのです。また、毎日上げ下ろしすることで「カビ」を防ぐこともでき、実際ベッドの場合、あげる回数がどうしても減るので、湿度の高い部屋(加湿器などを使用すると特に)「カビ」が発生します。この「カビ」が原因で肺炎を起こしたり、抵抗力が落ちたりなど、連鎖的に悪影響が出てしまいます。
また、一歩外出すると「バリアだらけ」の現状、家の中でバリアがないと、外で足が引っ掛かり転倒などということもあります。この場合、自宅内での転倒と屋外での転倒では怪我の度合いが大きく変わり、屋外での転倒では骨折など最悪の結果を招くこともあります。
そこで今では、「バリアアリー」ということで、敢えてバリアを残した設計もされるようになってきています。
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戦争体験
私の祖父は明治生まれで、戦争では陸軍として満州に行っていたそうです。ただ、私が小さいころに亡くなりましたので、戦争の体験は直接聞いたことがありませんでした。
でも、老人ホームに就職してから、戦争体験のある方がまだたくさんおられましたので、それぞれの戦地での様子や、日本国内のその当時の様子、激戦地からの帰還された方、満州から終戦後に戻ってこられた方など、本当にいろいろ聞かせてくださいました。
一番印象に残っているのは、重度の認知症で、ご家族の顔も間違える方でした。この方は海軍に所属しておられ、当時駆逐艦の信号手をされていたそうです。
私に熱心に手旗信号を教えてくださいました。その時の目のキラキラが今も忘れられません。
戦争は良くないことです。認知症になっても忘れない強烈な印象だったんだろうな、とか、年齢を考えると20歳前後のはずですので、青春を戦争に捧げることになった不幸なんかを考えさせられました。でも、生き残って、こうして伝えていただけたことで、また次につながっていくということも実感し、私もつないでいかないといけないと、改めて感じました。
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総合事業について
介護保険制度はほぼ毎年と言っていいくらいに見直されており、なかでも3年ごとに大きく見直すと決まっています。
毎回3年ごとの改正で大転換があるのですが、前々回の改正で出たのが総合事業です。これは、これまで介護保険制度でサービスを提供していた要支援1,2の方に対する訪問介護(ホームヘルパー)と通所介護(デイサービス)を市区町村の独自の事業に移行していきましょうというものです。
介護保険財政から市区町村の財政に移行するということで、財政難の市区町村は、猛反対しました。また、サービス提供事業者も、市区町村によって介護報酬が変わることになり、(しかもかなり安くなる)ことから、事業の継続ができないと猛反対しました。
しかし、すでに昨年度までにすべての市区町村で総合事業に移行し、その結果、サービスの撤退が相次ぎ、市区町村によって、サービスのバランスの不均衡が過去最大になっています。
どうも、都市部を中心に考えてしまう傾向があるようですね。
日本の都市部は人口は多いかもしれませんが、面積で見るとほんの一部ですので、平等に介護を受ける権利を国の義務にしてもらいたいですね。